ゲイの私が、大学に入学して早数年が経った頃の話です。
大学では飲みサーと呼ばれるサークルに所属していたので、ゲイと関わることが少なかった。
そんなサークルでの飲み会の時に、友人のAが実はゲイセフレ出会いアプリで知り合った人と仲良くなったという話で盛り上がった。
その日、帰宅してからすぐに、ゲイセフレ出会いアプリをインストールした。
興味は元からあったけどゲイセフレアプリはネガティブな印象を持たれそうだったから使っていなかったが、ゲイの友人もやっているとなれば話は別だった。
インストールしてすぐに30代のガチムチゲイの男子からメッセージがきて、好きな音楽の話を皮切りに、だんだんとお互いの日常などの話になっていった。
ここでわかったのが 32歳のゲイのKさん 金融関係の仕事をしていて3ヶ月前にパートナーと別れたということ。
そして2、3日ほどやり取りを交わした頃に東京の某所で会う約束をした。
ゲイセフレアプリSNSでの出会い
もちろん最初はゲイセフレアプリのサクラ業者なのだろうと疑っていたが、脳裏にはゲイの友人のセリフが焼き付いている。
A「ゲイセフレSNSで知り合った人と頻繁に飲みに行っている」もしかしたら…そう願わずにはいられなかった。
ここで蛇足だが「ゲイセフレアプリなのだから2、3日も会話しなくね?」と思われるだろうが、ゲイ出会いアプリ初心者はサクラに敏感なのである。
せっかくのはじめて出会うならば良い思い出にしたいじゃないか。そういうことである。
ゲイセフレアプリに課金を続け、会う当日まで謎の胸の高鳴りを感じつつメッセージを続けた。
出会う前夜、明日着る服やお互いの目印などを伝え合い眠りについた。
いよいよ出会いの当日。
約束の場所に約束の時間の30分前に着き、心を落ち着かせるために喫煙所で白い息を吐く。
そうこうしているうちに約束の時間の10分前になったので手首に香水を吹きかけ、待ち合わせ場所で待機することにした。
前日にお互いの目印を決めていたこともあり、意外にもすんなりと出会ってしまった。
サクラではなかったのだ。実際にメッセージを交わしていた相手がそこにいる。会話の相手がおじさんゲイじゃなくてよかったと心から安堵した。
私はフケ専ではない!
ここでドラマや漫画ならば、イケメンゲイと出会えるところだけど現実はそう上手く行かない。向こうも同じことを考えただろう。
しかし重要なのは、ちゃんと出会えたことだと思う。特別すごいイケメンゲイというわけではなかったけど、トレーニングをしているらしくがっちりしてスタイルがとてもよかった。
学校で例えるならクラスで男女ともに仲良くする明るい文化祭委員みたいな感じ。
とりあえず近くにあるカフェに入って僕はブラックコーヒー、Kはミルクティーを注文して談笑した。
内容は確か、いつからゲイセフレアプリ始めたのかとか、他にあった人いる?セフレはいる?とかそんな感じからはじまった。
徐々にゲイアプリのメッセージで話していたような好きな音楽の話に移行して、緊張は一気になくなったように思う。
ちなみにKは新しい人と会うのが好きで始めたらしい。出会ったのは五人目くらいなんだと。
会話が弾んで夕食を食べることになった。
お互いに成人しているとなればお酒の席になるのが自然な流れ。
適当なチェーン店の居酒屋に入った。
程よくお酒がはいったところで、聞きにくい出会った時のお互いの第一印象発表会が始まった。
K「最初はすっごい幼く見えて、自分がおじさんに見えないか不安だった。」
僕もちゃんと上記に書いたように「とてもイケメンでびっくりした。」と伝えた。
ありきたりな「またまた〜!」が返ってきた。
そろそろお腹も満たされ、ほろ酔いになりお店を出るには十分な頃
ここで連絡先を教えてもらえるかどうかが今日の自分の印象の答えになる。
意を決して連絡先を聞いたところ
K「もう帰るの?連絡先はいいけど2軒目行かないの?」
これは僕にとって最高の返しだった。
先に連絡先を交換して、僕たちは2軒目を探しに夜の東京を歩き出した。
まとめと感想としては出会い系のゲイセフレアプリは意外と出会えちゃうし、趣味の一致とかで話せるから出会えて嬉しかった。
出会い系やゲイセフレ出会い系アプリで知り合った人と仲良くなって頻繁に飲みに行くことは割と現実的だと知った。
まずは、勇気を持って行動することが大切です!